【欅坂46】ベストヒット歌謡祭2019で魅せた「避雷針」ファンでなくても観入ってしまうワケ
ベストヒット歌謡祭の動画
先日放送された、ベストヒット歌謡祭で欅坂46は「避雷針」を初披露した。ライブでは人気の一曲だが、テレビで流れるのは初めてである。
さらには、今回用にダンスがアップデートされていたために、何度も観てきたファンでも観入ってしまう内容だった。
真っ暗なステージに横たわる平手。その奥には真顔で隊列を組んでいるメンバー。
隊列が動き始めたと思えば、平手を引き摺ってセンターまで持っていく。
この時点でアイドルの演出ではない。
いや、アーティストであってもここまでに演出はしないだろう。
この曲は、世の中の常識に傷ついた「君」を守ろうとする僕の曲である。
熱のこもる楽曲と演出に反比例するようなメンバーの視線。
秋元先生は、
「たとえば、普通の女の子がこれだけ有名になると、言われなき中傷とかに傷ついたりすることも多いじゃない。ネットに書かれたりして。そういうものに対して、気にしなくていいんだよっていう意味を込めて……たとえばそれが”僕”という言葉で書く場合は僕自身でもあるし、応援してくれるファンのことでもあるし、スタッフのことでもあるんだけど、それが〈悪意からの避雷針〉になるよっていう。「避雷針」の頃って、みんなネットのことが気になったり、傷ついた時期だと思うんですよね。だから、”避雷針”という言葉を使って(欅坂46へ向けて)”手紙”を書こうかなと思ったんですよね」(『今日は一日”秋元康ソング”三昧』(NHK-FM)より)
という風に語っている。
楽曲を最大限に生かそうとすれば、ああいう演出であるべきなんだろう。