【乃木坂46】頂点を極め壊れゆく様を描いたドキュメンタリー映画『いつのまにか、ここにいる』

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前作『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』の続編となる乃木坂46ドキュメンタリー映画第二弾『いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46』が公開された。

 

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前作では、一般の少女からアイドルに変わっていく中での「葛藤」が描かれていた。今作では、頂点を極めたアイドルのセンターがいなくなり壊れていくさまが『結果的』には描かれることになった。

 

監督曰く、『こんなプロフェッショナル集団の何を撮ればいいんだろう?』

と悩んでいたらしい。

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アイドルのドキュメンタリーとして求められるのは、少女の成長物語であり『成長してしまったプロたち』の舞台裏ではない。

 

ドキュメンタリーの製作は西野七瀬が卒業を発表した2018年9月から撮影が行われ、2019年2月に地元大阪の京セラドーム大阪開催された西野七瀬卒業コンサート乃木坂46 7th YEAR BIRTHDAY LIVE』に至るまでのメンバーの複雑な心境を密着を通して描きながら、西野卒業後の乃木坂46の決意を明らかにしていくドキュメンタリーになっている。

https://cinema.ne.jp/recommend/nogizaka2019070508/

 

初めて追求される、齋藤飛鳥の心境

今作の後半は、時期センターとされている齋藤飛鳥にフォーカスが当たっている。

 

成人式や中学の同窓会、あげくのはてには個人的な旅行でフィンランドにまで飛んでいる。

 

最初は映画のカメラを避けていた彼女だが、後半には信教の変化を訥々と語っているのが印象的である。

 

岩下力監督インタビュー 映画「いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46

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◆序盤からメンバー同士の仲の良さが取り上げられてますよね。

カメラが回ってるかどうかは関係なく、ずっと寄り添い合ってるんですよね。その光景は衣装とロケ場所さえ変えてしまえば何かのファンタジー映画なんじゃないかと思うぐらいの不思議な感覚があって。これを形にできないかなっていう思いはありましたね。ショービジネスというどこか殺伐としたものがあるかもしれない世界のど真ん中に、そういう得体のしれないファンタジックな光景が広がっているっていうのは面白いなと思って。まずはそこから映画を始める方向にしました。

 

 

◆今作はまた、西野七瀬さんに代表される“卒業”も1つのテーマになっていますね。

その前後を詳しく知ってるわけではないですが、その春夏秋冬の間には何か得体の知れないグループの潮の流れの変化を感じました。実際、メンバーに確認してもみんな何かを感じているところがあって。確かに“誰と誰がいなくなった”というのは本当に大きいと思いますが、それぞれのメンバーの立ち位置だったり、その時の楽曲とか年齢とかパーソナルなところでどういう心境なのかというのが複合的に合わさって、大きな潮の流れを作っているんだと思います。

 

でもそれはその一時で、今はまた別の物語がきっと走っているんだろうなと思っていて。テレビなどで彼女たちを目にすると、裏ではどんなことが起こっているんだろうっていう興味が湧いてきちゃいますね。“みんな元気かなぁ”って親せきのおじさんみたいな目線が強まってしまったところはあるかもしれないです(笑)。