【欅坂46】てち不在!?不安を一掃した2ndアニバ―サリーライブを今さら紐解く
今回は、デビュー記念日である4月6日から3日間行われた
2nd Year Anniversary Live(2ndアニラ)をライブ演出家たちの
インタビューからひもとく。
圧倒的センター平手が不在の中、行われたライブは欅坂の魅力を
再定義した内容となった。
BRODY (ブロディ) 2018年8月号
欅坂46「欅坂46 2nd YEAR ANNIVERSARY LIVE」
2018年4月8日 武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ セットリスト
01. ガラスを割れ!
02. 避雷針
03. 君をもう探さない
04. もう森へ帰ろうか?
05. バレエと少年 / 上村莉菜、尾関梨香、小池美波、長沢菜々香、原田葵、米谷奈々未
06. 波打ち際を走らないか? / 菅井友香、守屋茜、渡辺梨加、渡邉理佐
07. AM1:27 / 小池美波、小林由依、鈴本美愉、渡邉理佐
08. 再生する細胞 / 今泉佑唯
09. 結局、じゃあねしか言えない / 石森虹花、織田奈那、齋藤冬優花、佐藤詩織、土生瑞穂
10. 100年待てば / 長濱ねる
11. バスルームトラベル / 尾関梨香、小池美波、長濱ねる
12. 1行だけのエアメール / 今泉佑唯、小林由依
13. ゼンマイ仕掛けの夢 / 今泉佑唯、小林由依
14. 月曜日の朝、スカートを切られた
15. エキセントリック
16. 国境のない時代
17. 東京タワーはどこから見える?
18. 危なっかしい計画
19. 風に吹かれても
20. 不協和音
<アンコール>
21. 二人セゾン
22. サイレントマジョリティー
23. 太陽は見上げる人を選ばない
<ダブルアンコール>
24. ガラスを割れ!
--2ndアニラの演出面におけるコンセプトを教えてください。
ライブ演出家 野村
‐‐アニバーサリーライブは全体的な演出テーマを決めるという訳ではなく、
一曲一曲の意味をしっかりと伝えていくのを趣旨にしています。
みんなが共有している曲の魅力をよりわかりやすく抽出して、基本的には
楽曲のイメージから離れないようにします。
セットリストの組み方についてはどうでしょう?
ーー野村 最初の4曲がそうなんですけど、オープニングは欅坂の世界観を
これでもかってぐらいに見せつけるようにしています。
つまりまずは「緊張」から入って、MCを挟んで『緩和』したあとにユニットの
かわいらしい曲を見せていくという流れですね。特にオープニングでは息を
飲むような雰囲気をつくるのが目的でした。
たしかに、ガラスを割れや避雷針をオープニングにもってくると
最初から持っていかれるな。ライブ行きたい。
菅井さんが「僕は嫌だ」を叫んだ瞬間
ー「不協和音」で真ん中に立った菅井さんをはじめ、平手の代役で
センターを努めたメンバーの奮闘をどのようにご覧になりました?
ー野村
不協和音でも彼女は曲に対してどう向き合えばいいか、僕やTAKAHIROさんに
聞いてきたこともあったので、それは「自分が感じたままでいいと伝えました。
ーここ1年トータルの流れを踏まえると、今回の菅井さんの覚悟にはグッとくる
ものがありました。
ー野村
菅井さんは最初の挨拶の時点で今の欅坂46に対する温かい想いが
爆発してましたね。(中略)そんな彼女があの「僕は嫌だ」を叫んだ
瞬間、当然客席からも大歓声を頂きましたが、裏ではスタッフもみんな
感動していたんですよ。「あいつやってくれたよ!」って。
ーアイドルのセオリーを打破していくようなライブ演出は
意識しているのでしょうか?
ー野村
ロックをやろうとするとロックチームにまだ及ばないし、可愛い
アイドルだけをやってもアイドルチームに肩を並べるだけ、
あくまで欅坂オリジナルのスタイルをつくっていかなくちゃいけません
よね。アーティストとアイドルのあいだにある別のなにかを模索
していかなくてはいけない。
欅坂は、ロックとアイドルのあいだに立っている。
のはよく分かる。アンビバレントなんかも、なんというか
彼女らにしか踊れない曲だなと思う。当然ながら、乃木坂では
ムリな曲調。
そういうオリジナルなコンセプト作りとしても、彼女らを
観察するのが面白い。